天神学園高等部の奇怪な面々32
だが、笑っていられないのが一人。

「今、勇者といいましたね?」

エンリィがフェイレイを指差す。

「全魔界の皇帝!新世界の神!冥府の冥王!このエンリィ・マッドの前で勇者などという単語は聞き捨てなりませんね」

「……皇帝か神か冥王か、絞った方がいいんじゃないかな…」

フェイレイ胡乱な目。

「そんな事はどうでもいいんですっ!」

興奮するエンリィ。

じゃあ言うな。

「古来より勇者と魔を司る者は世界を賭けて戦う宿命!さぁ、ロ○ダルギアの洞窟で手に入れた稲妻の剣を抜きなさい!まずは僕と戦うだけの資格があるかどうか、僕の手下の○ーゴンと戦う権利をあげましょう!」

懐かしいな、ド○クエⅡか。

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