私と彼が嘘をつく理由

「…いつ?」

「急だけど明日。もう荷物はまとめてあるんだ。」


せっかくまた仲良く
暮らせると思ったのに。

私の淡い夢は
儚く崩れ去った。

でも、ここで泣いたら
忍が行き辛くなるから
一生懸命笑顔を作った。

「そっか。頑張ってね?ちょっと着替えてくるから」

私はそう告げて
自分の部屋に向かった。





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