私と彼が嘘をつく理由
聞いてみないと
いいのか、悪いのか分からない。
でも、聞くのが嫌だ・・・
「えっと・・・」
ちょっと返事に困っていると
隣にいたみゆうが
助け舟を出してくれた。
「自分で聞きなさいよ。そっちの方が印象だっていいわよ。」
女の子達は少し気分を害したのか
チッと舌打ちをして
去って行った。
「ありがと。」
そう言うとみゆうは
にっこり微笑んで
「お安い御用~」と言った。
そのとき、廊下が
黄色い歓声が響き渡る。