私と彼が嘘をつく理由
でも、最終的には“俺が”
琴葉をたくさん傷つけて泣かせた。
俺が弱いばっかりに
守ってやれなくてごめんな。
いつからだったかな、
俺は琴葉が誰よりも好きだった。
それは今でも変わらない。
大好きだから近くにいたい。
でも、近くにいることを
誰も許しちゃくれないんだ。
だったら、離れるしかないだろ?
近くにいたら俺は
いつ狼になるか分からないから。
なんて、言い訳して
俺はまた逃げるんだ。
ごめんね、
いままでありがとう。
それじゃあ、また会う日まで。
忍。