私と彼が嘘をつく理由
彼女の背後には
10人くらいの女の子。
その中に私を呼んだ女の子が
凄い形相でこっちを見ていた。
「はい・・・」
未だに状況の把握が出来ない。
「忍と仲がいいみたいね。」
そりゃあ・・・兄妹だし・・・。
いいでしょ、それくらい。
「放課後、誘ってもあなたと帰るからって断るのよ。酷いわよね。」
そんなこと私に言われても・・・
困惑していると
彼女はさっきまで浮かべていた
薄笑いを真顔へと変えた。