私と彼が嘘をつく理由

「言いたく無いなら、いいんだ。でも、最近の琴葉は辛そうだから・・・。我慢しないで、吐き出しな。俺、話し聞くし、胸貸すし。ね?」


忍はそう言って私の頭を撫でた。

今の関係を崩したくないから
言わないんだよ。

ううん、

怖くていえないの。

心配してくれてありがとう。

心配させてごめんね。


「辛いんでしょ・・・?俺、琴葉が苦しんでるの見てるの嫌なんだ。」


そんなこと言われたら
ついポロっと口から
出てしまいそう。

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