私と彼が嘘をつく理由

忍は私の頬に手を当てて
親指の腹で涙をぬぐった。

「ね、お兄ちゃん。一緒に寝よ?」

「えっ!?」

突然の発言に
驚きを露にする。

こうゆう顔もカッコイイ。

「いいでしょ?今日だけ。」

私は忍の返事を聞く前に
部屋から出てドキドキと
高鳴る胸を両手で押さえた。




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