私と彼が嘘をつく理由


突然止まった忍の背中に
顔をぶつける。

「いっ・・・」

どうしたの、
そう聞こうと頭をあげると
そこには小池香織の姿。

「ね、それ琴葉の上履きでしょ?」

「し、忍・・・。」

忍の問いかけに
明らかに焦った様子の香織。

「それ、どうするつもり?」

「えっと・・・」

「琴葉のこと傷つけてるの小池さん達でしょ?」



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