私と彼が嘘をつく理由

チクってたら
もっと早くこうなってた。

上履き3回も買い換えてなかった。

というかチクろうが
チクらなかろうが
私の勝手じゃないの。

むしろチクらなかったことに
感謝してほしいくらいだ。

「どうなのよ!」

「うるせえな。琴葉はチクってねぇよ」

「じゃあ・・・なんで・・・」

「なんで、こうゆうことするわけ?」

香織は黙り込んだ。
普段とは違う言葉遣い。
怒ってることが見て取れる。

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