私と彼が嘘をつく理由

「ねえ・・・ってばっ!」

「あっ・・・えっ・・・?」

「早くこっち来て!」

ハッとした忍の腕を引っ張って
少し走る。

下駄箱で脱いだ靴を片手に
近くの空き教室に入った。

「ふう・・・」

安堵のため息をつき
ぺたんとその場に座る。

その横に忍もぺたんと座った。


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