私と彼が嘘をつく理由

「あの・・・桐谷さん、ごめんね。」
「私も、ごめんなさい。」

謝罪の嵐。

みんなして頭を下げているから
周りの男子からの視線が痛い。

「だ、大丈夫だから、顔あげて?気にしてないよ。」

「でも・・・っ」

「ほんとに気にしないで。」

「うん・・・」

にこっと笑いかけると
どこか安心したように
彼女たちも微笑んだ。


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