私と彼が嘘をつく理由

二人肩を並べて座り
フェンスに寄りかかる。

心地のよい風が吹き
二人の髪を揺らした。

みゆうは何か決心したように
私の手を握り、目を見た。


「実は、さ。私、忍くんに言ったの」

「何を?」

「小池のこと・・・ごめん。私が耐えられなくて。」

「そっ・・・か。」

みゆうが忍に言ったのか。
だから、気づいたんだ・・・。
そうだよね、普通に考えて
忍が気づいてくれるわけない、よね。


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