私と彼が嘘をつく理由

「はぁ・・・」

黙々とご飯を口に運ぶ忍を見ては
ため息を吐く。

いつになったら、
昔のように話せるのだろう。


「あのさ、琴葉。」

急に名前を呼ばれ胸が高鳴る。

「んっ!?」

「人の顔見てため息つくのは、ダメでしょ」

久しぶりの会話がこれ?
ちょっと残念に思いながらも
ごめん、と謝った。

まあ、忍が言うことは正論だし・・・。



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