私と彼が嘘をつく理由

そして、昼休み。

私はみゆうを連れて教室をでた。
目指すは忍の教室。

みゆうは目をキラキラさせているが
私は手に汗をかいて
無駄に緊張している。

ただ忍にお弁当を渡すだけなのに、
どうも落ち着かない。

深呼吸をしてみても
たいして変わるわけでもなく
早まる鼓動に押し潰されそう。

そんなこんなでたどり着いた
3ー2というプレートの
かかった教室を覗き込むと
まだ授業が終わっておらず
生徒たちは黙々と授業を受けていた。


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