私と彼が嘘をつく理由

二年生のおちゃらけた空気とは違う
誰一人と喋らない授業に
受験という大きな壁を感じた。

みんなが同じ様に勉強するなか
やはり目立つ忍。
勉強時にだけ眼鏡をかけていて
それがまたカッコいい。


考えてるときに
シャーペンを回す癖。

分からないときに
頭をガシガシと書く癖。

閃いたときに
眼鏡をくいっとあげる癖。


全てが近くて遠い忍を
懐かしませる材料になった。

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