私と彼が嘘をつく理由

そんなことをボーッと考えていると
教室がざわつきだし
授業が終わったことを知る。

ハッとして忍を見れば
隣にキレイに髪を巻き
化粧に力をいれた小池がいて
二人は楽しそうに笑っていた。

「なにあれ。」

さっきまで普通だったみゆうは
今にもキレそうな雰囲気を
醸し出している。

会話は聞こえないが、
腕を組んでいるところを見ると
まるで“恋人”のようで
胸を締め付けられた。




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