私と彼が嘘をつく理由
皆の王子様
翌年4月。
無事忍と同じ高校に
入学を決めた私。
入学する前から泣きそう。
「琴!おはよう。」
あいさつをしてきたのは
小学校のころからの親友。
北野みゆう。
唯一、私が忍が好きだと
知っている。
「よかったね、また忍君と同じで!がんばったもんね。」
そう言って私より
頭一つ分大きいみゆうに
頭を撫でられた。
みゆうは、美人で
モデル並みのスタイル。
小学校のころから
私の憧れ。
そんな、みゆうと同じ
高校に行けて感無量だ。