私と彼が嘘をつく理由

忍がどこを受けて、
どこに受かったのかもしらず
時間は早足に過ぎ去っていった。

知っているのは
無事に受かったということだけ。

お母さんもお父さんも
教えてくれない。

学校では噂の1つも流れない。

忍も教えてくれる気は
さらさらない様子で、

嗅ぎまわるのも嫌なので
大人しく誰かが教えてくれるのを
待つことにした。

そしてこの先待つのは
卒業式のみ、となった。



< 90 / 134 >

この作品をシェア

pagetop