黒猫、拾いました。
しかし、ダブルベッドということもあり、間があいていたのが不幸中の幸いだった。
クロはこっちを向き、笑顔で
「ご主人様、明日楽しみですね。」
そう言って、眠りについた。
――この、バカ猫が。
俺を殺す気か。
隣に無防備にも寝ている美少女がいて、我慢できる男は数少ないだろう、
『……チッ』
俺は舌打ちをして、必死にクロを大きな猫だと自分自身に思いこませた。
こんなに大きな猫がいても怖いが。