黒猫、拾いました。


まるで抱き枕のように、両手でクロの頭を、両足で足を覆っていた。



「………悪ぃな」

「いえ!大丈夫ですっ!」




とは言っていたものの、足は一部赤くなっていた。



………申し訳ない。


俺だったら、殴りかかっているだろう。



それなのに、コイツは我慢したんだ。


< 55 / 82 >

この作品をシェア

pagetop