叶多とあたし
PM9:30
やっとみんな、帰ろうかという流れになった。
日芽は、「やっとか・・・」と、心の中で呟いた。
「「「お邪魔しました~」」」
3人は声をそろえて言った。
仲のよろしいことで。
「バイバイ」
なんだかんだで楽しんだ日芽は、上機嫌で見送った。
が、
それもリビングのソファを見た途端崩れる。
「あんたはなんでまだいるんだよ!」
日芽に怒鳴られた叶多はうっとうしそうに日芽を見上げた。
「・・・はいはい、帰りゃいいんだろ」
片手をヒラヒラさせながら言った。
あー、いちいちムッカツク!!
「夜更かしすんなよ。それから、布団はちゃんとかけて・・
「だーもー!!わかってるから!私、もう子供じゃないから!!」
「・・・・・・ああ、おやすみ」
「・・・ん・・」
そう言って、叶多は帰っていった。