叶多とあたし
日芽がソフトクリームを見つめているころ、彼哉は独り公園にいた。
罪悪感に包まれて…。
「あいつら…帰ってきたら絶対怒るだろうなぁ……………はぁぁ〜…………………」
不安のほうが大きいようだが…。
「やっぱ、のらなきゃ良かったかなぁ…」
この、日芽と叶多を二人で遊園地で遊ばせようという作戦の発端は、昨日の夕方、日芽がソファで寝ているときの突然の訪問だった。
ピンポ―ン。
チャイムが鳴った。
「はーい…って、あぁ…」
ドアを開けると、そこにいたのは日芽の友達たち。
「こんにちはっ!!日芽いる?なんか、家行ったら叶多さんが出てきて日芽なら彼哉くん家だって」
「あー、今寝てる」
「そっかぁ。でも好都合??」
「だね!」
何故か彼女らはお互いの顔を見合わせるて笑う。
そして、俺を見てニカッとした。
「協力、してくれるよね??」