叶多とあたし
ドンドン、ドンドンドンドン
部屋中に扉を叩く音が響いた。
あたしの胸は期待で高鳴る。
「どういうことだよ!」
「いや…ここは俺らしか知らないよ…」
「じゃあ、何で!」
小声で彼らは張り詰まった声を出した。
彼らにとっては明らかに予想外の出来事のようだ。
さらに期待が高鳴る。
「警察だ!ここを開けなさい!!」
扉の向こうから声が聞こえた。
「警察!?」
「お、おい!聞いてねーぞ!」
警察……。
やった…助かった……。