生命~私と旦那様と・・・~

「そういうところが子供だって言うんだよ」

「もう!こっちはお腹空くのにカレーやご飯の匂い嗅いだだけで気分悪くなって最悪なのに!」

「はぁ?腹は空くのか?」

「うん。今でもすごくお腹空いてるの。いつもはこんなに空かないのにね」


 私がそう言うと旦那様は右手を顎にあて、何か考え込みだした。

「……そういえば最近よく寝てるな」

「あ、そうなの!もうどれだけでも寝れちゃうのよ。ちょっと横になって目を閉じたら今みたいにすごい時間たってる時あるし。涼しい季節になったからかなぁ?」

「いや、そうじゃない」

「?」

 じーっと動かずに同じ体勢で考え込んでいる旦那様は、突然私のほうを向き、とんでもないことを聞いてきた。


「お前、最後に生理来たのいつだ?」

「はぁあ!?何よ突然!!」

「いいから答えろ。大事なことなんだからさっさと答えろ」

 ズイズイっと私の身体の上に乗り上げるように覆い被さってきた旦那様をなんとか避けながら、自分の指を折って考えてみる。


「え~……っと、確か………あれ?」



そういえば私、先月来てないよ。



「あれ!?」


いつもぴっちり誤差なく来ていた礼儀正しい子が来てないよ!!

なんで気づかないの私!
< 6 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop