あの子の隣に座るコツ！
時の流れとは実は一定ではない。そう主張したのは確かアインシュタイン。言われてみればそうだ。



お気に入りのロールプレイングゲームをプレイしている４時間はあっという間だが、学校の授業として拘束される４時間は、俺にとっちゃ永遠にも似た苦行である。



あるいはその授業を受けている４時間も、“秀才席”に座ってる連中にとっては一瞬の出来事なのかもしれない。いや、むしろ退屈なのかもな。簡単すぎてさ。



まァ何が言いたいかっていうとだ。俺にとって退屈すぎる午前の４時間は、俺がこうやって話している以上はその内容について何も愉快な事がないただただ苦痛の時間であったわけで。



勉強命の秀才どもなら何らかの生産的な叙述でもできたのであろうが、“最バカ”の俺が授業内容についてつらつら報告をすることなど、



差し詰め小学生にハムレットの感想文を書かすようなもので、原稿の無駄遣いといっても決して言い過ぎではない。



よって本日、俺の語りの中に午前の授業内容は一切登場せず、時間跳躍の如く俺の体感時刻は昼の12時30分を過ぎた職員室前の廊下に様変わりするのであった。
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