あの子の隣に座るコツ!
「そういえば、雀牌並べちゃいましたけど、麻雀やります?」
直紀がぴっと挙手をして尋ねた。言われてみれば週明けはテスト。麻雀なんかしてる場合なのかな?
「半荘1回くらいいいんじゃないか。せっかく山作ったし」
珍しく進が賛成した。いつもは勉強寄りの発言が多い進だが、余裕というヤツかな。ちゃんと勉強してれば、たかだか40分やそこらの時間ロスは構わないってことか。
「気分転換も大事だろ。それに、今日はミッションの最終確認もあるんですよね?」
進がそう言って、ユウ先輩に顔を向けると、ユウ先輩も笑みを浮かべ、進に呼応するかの如くうなずいた。
「最終確認は部員がみんな集まってからだ。それまでは麻雀しよう。麻雀部らしくな」
ユウ先輩が俺たち3人を見ながら、雀卓の机をちょん、ちょん、ちょん、と指差した。
合図に従って、俺と進と直紀は雀卓に座る。それを確認したユウ先輩は、今度はアリサに目をやった。
「麻雀やったことあるか?」
「はい、少しだけなら」
相変わらず、小鳥がさえずるようなよそ行きの声で、アリサが答えた。
それが素のお前だったらどんなに良かったか。俺だって少しはお前に変な気を起こしたりするだろうに。
「そうか。じゃあ俺の代わりに入るといい」
「えっ、いいんですか?」
「もちろん。分からなかったら俺が助言するから」
「ありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて」
本心か否かはさておき、嬉しそうな声を出してアリサが雀卓についた。
俺、
進、
直紀、
アリサ(アンド、ユウ先輩)、
今までにない布陣だが、進と直紀は完全にアリサの外面に騙されてるな。だらしなく鼻の下のばしちゃってさ。
「よろしくね、新立くん、直紀くん」
「あ、あぁ、よろしく」
「よろしくお願いしますっ!」
やきもちとか、嫉妬とか、そんなんじゃないが、いや、本当にみっともない。
とくに直紀。
お前にゃあユウキちゃんがいるじゃないか。
知らないぞ、どうなっても。
直紀がぴっと挙手をして尋ねた。言われてみれば週明けはテスト。麻雀なんかしてる場合なのかな?
「半荘1回くらいいいんじゃないか。せっかく山作ったし」
珍しく進が賛成した。いつもは勉強寄りの発言が多い進だが、余裕というヤツかな。ちゃんと勉強してれば、たかだか40分やそこらの時間ロスは構わないってことか。
「気分転換も大事だろ。それに、今日はミッションの最終確認もあるんですよね?」
進がそう言って、ユウ先輩に顔を向けると、ユウ先輩も笑みを浮かべ、進に呼応するかの如くうなずいた。
「最終確認は部員がみんな集まってからだ。それまでは麻雀しよう。麻雀部らしくな」
ユウ先輩が俺たち3人を見ながら、雀卓の机をちょん、ちょん、ちょん、と指差した。
合図に従って、俺と進と直紀は雀卓に座る。それを確認したユウ先輩は、今度はアリサに目をやった。
「麻雀やったことあるか?」
「はい、少しだけなら」
相変わらず、小鳥がさえずるようなよそ行きの声で、アリサが答えた。
それが素のお前だったらどんなに良かったか。俺だって少しはお前に変な気を起こしたりするだろうに。
「そうか。じゃあ俺の代わりに入るといい」
「えっ、いいんですか?」
「もちろん。分からなかったら俺が助言するから」
「ありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて」
本心か否かはさておき、嬉しそうな声を出してアリサが雀卓についた。
俺、
進、
直紀、
アリサ(アンド、ユウ先輩)、
今までにない布陣だが、進と直紀は完全にアリサの外面に騙されてるな。だらしなく鼻の下のばしちゃってさ。
「よろしくね、新立くん、直紀くん」
「あ、あぁ、よろしく」
「よろしくお願いしますっ!」
やきもちとか、嫉妬とか、そんなんじゃないが、いや、本当にみっともない。
とくに直紀。
お前にゃあユウキちゃんがいるじゃないか。
知らないぞ、どうなっても。