ヤサオトコ
黄色いパッケージに、笛のマーク。
征中丸。
下痢止めの特効薬だ。
この薬を見た時、回転しなかった栗崎の頭が、にわかに回転し出した。
(助かった!)
(これだ。これを使おう)
(絶体絶命の危機から、脱出できるかも知れない)
栗崎の脳裏にグッドアイデアが閃いた。
栗崎は急いで征中丸を買い求めた。
避妊具には、もう用は無かった。
パッケージを開け、栗崎は瓶の中から錠剤を3粒取り出した。そして、その錠剤をゴミ箱に捨てた。