ヤサオトコ

 冷や汗が滲む。
 駅のトイレまではすぐ近くだ。


 「空いていますように」


 栗崎は心の中で祈った。
 どうにかトイレに着いた。


 幸い、トイレの戸が半開きになっている。


 栗崎は急いでトイレの中に駆け込んだ。



 「助かった」



 バタン。



 栗崎はトイレの中に入ると、大急ぎで下着を下ろした。



 ビービリビリーーー。



 便座に座るや否や、茶色い液体が音を立てて飛び散った。






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