ヤサオトコ

 うまいすき焼きとビール。しかも、前にいるのは、若作りの60女では無く、20代の超美人。


 「最高」


 栗崎には、見るもの、食べるものが、新鮮で最高に思えた。


 絢奈は栗崎の手料理を味わう自分を、いつも夢見ていた。
 そして、こんな光景が永続する事を願っていた。


 「こんな料理を毎日食べられる女性は、幸せでしょうね」


 絢奈が本音を呟いた。


 「では、僕が毎日料理をしましょうか」
 「本当!」


 それ以来、栗崎は絢奈のマンションに住み着くようになった。






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