ヤサオトコ
「何や。そうやったんか。お腹がピーピーでは、イケメンも形無しやな」
田原は美奈代を見詰めながら呟いた。
「そうや、ええ事閃いたわ」
田原は左手の平を右手の拳でポンと叩いた。
「明日からおむつをしたらええわ」
「お、おむつですか?」
栗崎は信じられない、という顔をした。
「そや。最近は洒落た紙おむつがあるらしいで。どや、ええ考えやろ」
田原は両手でおむつをする動作をした。そして、女子社員の反応を見ながら笑い転げた。
「イケメンのおむつ姿。想像しただけでもぞくぞくするやろ」
「どや、セクシーとは思わんか。みんな、見たいやろ。なあ、栗崎。女子社員達にお前のセクシーなおむつ姿を見せたれや」
女子社員の顔を舐め回すようにして、田原が語り続ける。