ヤサオトコ
栗崎は、視線を気にせず眠り始めた。
グーグー、スースー・・・。
グググーグー、スススースー。
「終点ですよ。起きてください」
車掌に肩を叩かれて、栗崎は目を覚ました。
「ここは・・・」
栗崎が辺りをきょろきょろと眺め回した。
「西宮駅ですよ。この電車は西宮止まりの急行電車ですから」
車掌が答えた。
10分以上眠っていた。
栗崎はふらふらと電車を降り、梅田行きのホームへ。
そして、電車を乗り継いで出屋敷駅へ。