覚悟しな生徒会諸君!!!
この顔にこの口調は合わない
一瞬聞き間違えかと思ったが
本当にこういう口調らしい
あ、カード取りに行かないと。
いちおう、転入生を部屋の中に
いれといてカードを取りにいった
アヤと2人きりだけど…
心配だから早く取りに行こう
それから小走りでカードを取りにいき
小走りで戻ってきた
「おい、カード取ってきたぞッて…
なんで目が赤いんだ?アヤ
…もしかして泣いた?」
ドアを開けてアヤをみて見ると
誰でも分かるくらいに目が赤く
なっていた
…なにかあったのか?
そう思い転入生を睨みつける
なぜか転入生は穏やかな顔をしていたが
俺の目線に気づき、気まずそうな表情に
なった
転入生がなにかしたのかと聞いたが
アヤが否定した
じゃあ、なんで泣いてたのか聞こうと
すると
…転入生がいつのまにやら俺の手から
カードを取って
アヤに頑張れと言った後、
俺の髪もくしゃくしゃにされ
「ちゃんと伝えね~と、逃げられ
ちゃうかもよ??」
そう言った後、すぐに転入生は
出て行った
…なんだったんだ?
気まずい雰囲気が流れる
「あ、あのッ…本当にあの人のせい
しゃないから」
最初に口を開いたのはアヤだった
「じゃあ、なんで泣いてた?」
アヤは少し俯きながら、
「…私が好きなだけで、良弥は私のこと
遊びだって、言ったの。
そしたら、大丈夫だって言われて、
なんか安心しちゃって泣いちゃった」
最後には少し悲しそうな顔で
笑っていた
…俺は、いつもアヤにこんな思いを
させていたのだろうか?
俺が伝えなかったから?
さっきの転入生の言葉を思い出す
伝えないと。
「アヤ、俺は遊びなんかじゃない。
本気でアヤが好きだよ」
アヤの顔が驚きの表情に変わり
次第に目に涙が溜まっていくのがわかる
すると、思いっきり抱きつかれた
俺もしっかりと抱きしめ、
「好きだよアヤ」
「…ッわたしも!好き!」
ーー…とまぁ、気持ちが通じたあと、
甘い甘い時間を過ごしましたとさ。