覚悟しな生徒会諸君!!!
こんなとこまで王道なんだね。
感心、感心。
さっきまでピクリとも動かなかった門が
ゆっくりと開いてくる
車が到着してからしか開かないって
どうなのかな?
性格悪いのかな?まったく
門が完全に開ききったので学園の中に
足を踏み入れた。
さっきの黒塗りの外車から超美形眼鏡の
人が出てきた。
わぁお!まさに王道!こんな王道って
あるの!?あっちゃっていいの!?
やばい、なんかすげぇ!王道すげぇ!
「君が椿咲哉さんですか?」
にっこり微笑だ!これは…
嘘笑い!?例の本当は笑ってないって
やつなのか!?
「咲哉さんですよね?」
おぉ!笑顔を観察してて忘れてた
「うん♪俺が咲哉デッス!よろしく~♪」
なんて明るい笑顔で返事~
なんか驚いてる~?まぁ、嘘笑いは
崩さないのが素晴らしいよね~
拍手!!パチパチパチパチ!
1人で拍手をしていると、超引いてる顔で
笑ってた。
引いても笑ってるって意味わかんないけど
まぁ、笑いながら引いてるんだよ。
「え、あ、では行きましょうか?」
「あ!今俺のこと変な奴だと思った~?w
別にいいけど~wじゃあ、行こっか☆」
少し顔が青くなったけど気にしない~
それが、俺のキャラだから。
空気まったく読まないのがキャラだから。
黒い外車の後部席に乗ろうとすると
運転手さんが開けてくれた
「どうも、ありがとう♪」
顔が赤くなったけど気にしない~
俺イケメンだから~
まぁ、あの超美形眼鏡さんには
かなわないけどね~
どかっと乗り込んだ後で、すぐに
超美形眼鏡さんが乗ってきた。
超美形眼鏡さんって良い加減
呼びにくいな~
「名前は~??」
急に話掛けられて驚いたようだけど
微笑は携えたまま
「劉蓮 楓(リュウレンカエデ)だよ。
よろしくね?」
「そっか~、いい名前だね~♪
なんか強そう」
「そう?そんなことを言われたのは
始めてだな…」
純粋に驚いた顔をする楓チャン
「そ~なの~?じゃあ楓チャンって
呼ぶね~♪」
「…楓チャン…?」
顔が青いね~(笑)
どうみても嫌がってる顔にしか見えない
まぁ、そこで空気を読まないのが
俺のキャラだから。