覚悟しな生徒会諸君!!!


5分くらい歩いたら食堂が
見えてきた


意外と近いのか~


他の建物もこれくらいの距離にしたら
いいのに…


そう思いながらやっぱり豪華な建物の
一階にある食堂に入る。



お~、食事はバイキングなのか~


なんかわかんないけど、
入り口でカードを通したらなんでも
食べていいと言われた。



そのとき、ガン見されたけど。



完全に食堂のなかに足を
踏み入れる


一人に見られたと思ったら


ほとんどの生徒に見られた。


…なんかついてるか?
いや、ついてるんなら言うだろ。



気にせずに皿に料理を盛って行く

カレーライス…サラダ…味噌汁…白米…
エビフライ…唐揚げ…サラダ…

ついでに肉じゃがを盛って、
空いている席に座った。



まずはカレーライスだな


「いっただっきま~す」



食べ始めて5分…
誰も俺の周りに座っていない。


いや、たくさん席が空いているんなら
いいんだけどね

結構席は埋まっていて、座れてない人も
いるんだよ。


…なんで座らないんだろ?

あ、俺、近寄りがたい雰囲気
出てるのかな?




だったら、



「お~い、俺の周り、誰も座って
くれないの~??」


食堂にいる人達に向かって
にっこり安心させるように話しかける



みんな一斉にこちらを見る。


いや、その前からチラチラ見られて
たんだけどね?



俺の言葉を聞いた生徒達は
安心したように、また、興奮したように
周りに集まって来た



やっぱ無表情はマズイな~


よく雰囲気が怖いって言われるし。
だからこんな口調にしてるんだけどね?



「あ、あのっ!もしかして
転入生ですか?」


最初に質問をして来たのはカメラを
持った少年

新聞部とかかな?


「うん♪そーだよ~、本当は明日から
転入予定なんだけどね~」


「あのっ、お名前は?」


「椿咲哉だよ~♪」


「かっこいい名前ですね!」


「アハッ、ありがと~♪」


どんどん話しかけてくる生徒達に
ひとつひとつ答えていく


いつのまにか、俺の周りは人で
溢れていた


それからずっと質問攻め。


どこから来た~?とか、何年~?とか

彼女は~?とか、タイプは~?とか


さすがにおれも疲れてきた


みんな元気すぎる





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