覚悟しな生徒会諸君!!!
ー楓sideー


今日は2人目の転入生が来る日だ。


1人目の転入生は蘭(ラン)
いつもはボサボサの髪に眼鏡で顔を
隠しているが、本当の顔はまさに
美少女。



しかも、転入初日に俺の嘘の笑いを
見抜いた。


それがキッカケで俺はランが
好きになった。



他の奴らにも好かれて、今は毎日
生徒会室に来てみんなで遊んでいる。



だから、いつもの今頃はランと遊んでいる
はずなのだけれど、二人目の転入生に
よって


それが出来なくなってしまった。


時期外れの転入生なんてランだけで
十分だ。



あぁ、まったく。早くランに会いたい。



黒い外車に乗り込み車を発進させた。



10分くらいしたら学園の門が見えてきた。



ランは最初あれを越えて学園に入ってきた
だから、ただ者じゃないって

思ったんだけどね。




門の外に人影が見える。



近づいていくにつれてわかったが、
転入生は金髪らしい。

会長の雷(ライ)と同じ…

いや、転入生のほうが透明に近いか



暑いのか、顔を下に向けてパタパタ
あおいでいる


10分も待たされたらこうもなるだろう。



俺が乗っている車に気づいたのか
下に向けている顔をあげた。








……一瞬 息が止まった気がする

いや、息は止まっていなかったが、
本当に息が止まったような感覚に
陥ったのだ。



顔をあげた相手の顔は、今までに
見たこともないくらい綺麗だった。


いや、顔が綺麗な人はたくさん
見てきた。会長や生徒会のみんなは
みんなそれぞれの美しさを持っている。






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