覚悟しな生徒会諸君!!!


生徒会のみんなは普通の人達とは違う。
この学園一の美しさと言ってもいいだろう



でも、転入生の顔はその生徒会のみんな
とは違う。圧倒的ななにかを感じる。




車が止まった


門が開いていく



近くで見てもなんら変わらない
美しい顔




転入生が門を越えて学園内に一歩
踏み出した



それを見て俺も車から降りた


暑いな…車は涼しかったが
外はとても暑い…こんな中待ってたのか



ここは坊ちゃん校だ。だから
こんなに待たせたら怒鳴られるか
なにか言われるだろう。



そう考えながらも、いつもの微笑を
浮かべ



転入生に話しかけた



「君が椿咲哉さんですか?」



転入生と目が合う


澄んだ紫色をしている。




…返事がない。てゆーか、なんか
笑ってないか?



俺のことを見た瞬間少し口角が上がった
気がするのは気のせいだろうか?




聞こえなかった訳はないが、もう一度
話しかける



「咲哉さんですよね?」


すると、ハッとしたようにして
後ろに薔薇が見えるような
眩しい笑顔で



「うん♪俺が咲哉デッス!よろしく~☆」









……え?聞き間違えか?
いや、聞き間違えなんかじゃない。


美しすぎるあの顔で、あの言葉!?



ついにはなんか一人笑顔で拍手を
している。



おかしい。おかしい。
これはギャップとかじゃいい表せない
くらいおかしい。



いちおう、


「え、あ、では行きましょうか?」


平静を装ったが、少し
どもってしまった。



「あ!今俺のこと変な奴だと思った~?w
別にいいけど~wじゃあ、行こっか☆」




なんだあいつは?今まであったこともない
人種だ。


まったく行動が読めない。




俺が考えている間にいつの間にやら
車に乗り込んでいた。





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