覚悟しな生徒会諸君!!!
少し気持ちが暗くなり、
あいつ…椿咲哉を思い出す。
そーいえば、あいつ
昨日まで金髪だった髪が
今日は黒に染まっていた。
俺たちは見た瞬間驚いた。
あいつは寝ていて見てなかった
だろうが。
あいつはいつも予想外だ。
下僕呼ばわりしたら誰でも
怒るものを笑いながら
返事をしやがった。
少しは表情を変えてもいいものを、
寝起き以外での表情の変化を見たこと
がない。
…面白くねぇな。
でも、気になってしまう。
俺が好きなのはランだ。
だからラン以外には興味を持たない
はずの俺がなんであいつの事を考え
ないといけない?
その戸惑いがあいつに向かい
下僕なんてものにしてしまった…
と、思う。
…やり過ぎだったか?
いや、あいつはランに近づいた。
当然の結果だ。
少し強引にあいつを悪者にする。
今はそんなことを考えている場合
じゃなかった。
ランを探さなければ
「楓、ランは今どこにいる?」
ランの居場所はだいたい楓が
知っている。
…なぜかは知らないが。