覚悟しな生徒会諸君!!!
正直、みんなの前ではやめて欲しい。
スゴい邪魔みたいな空気になるじゃん。
おれたちが。
…まぁ、それはちょっとした冗談で…
…冗談でもないけど。
言いたいのは、
おれが見てもいい光景では無い。
ということ。
そっと、少女たちを見てみる。
あぁ、やっぱり…
悲しそうな苦しそうな顔をしている
決して怒りの表情ではない。
みんなの目が甘い雰囲気の二人に向いて
いるうちに少女たちへ近づいて、
隣にならぶ。
そして、少女の目の前に手をかざし
視界を遮った。
おれの存在に気がつかなかったのか
驚いた顔をしておれを見ている。
それに気づかないように
笑顔のまま生徒会を見つめ続ける。
「雷、もういいでしょ。離れて」
「そうだよ!会長!抜け駆けは
ダメだよ!」
「ルリの言うとおりだ。」
「…ダメ…!」
その言葉を聞いて、嫌々ランと
離れる会長…あ、舌打ちした。
離れたあとのランの顔は赤く
なっている。
…やっと終わったな。
離れたのを見て
少女にかざしていた手を退ける。
すると、おれが手を退かした
いい感じのタイミングで生徒会の
メンバーの視線が集まってくる。
なんとも鋭い視線だね。
「君たちはランになにしたのかな?」
…おぉっと!
副会長の黒い笑みが炸裂!
まぁ、おれの反応はこんな感じだけど
少女たちの顔は真っ青だ。
「…わ…私たちはなにも…」
「嘘はダメだよ?ランがこんなに
怯えてるんだから、なにもしなかった
わけがないでしょ?」
…怖いよ…。
おれから見ても怖いですよ。
正直にいうと、さっきも少し
怖かったです。
…いや!さっきのはカッコつけた
訳じゃないよ!?決して!決して
それは無い!
…いや、なくもないけどね。
…うん。ごめん。本当にごめん。
嘘の反応してごめんなさい。