覚悟しな生徒会諸君!!!


「へいへい。後で思う存分
聞いてください。」



「へいへいとかオヤジ臭いぞ。」



「うっさい。早く行けよ。
…今日は、助かった。ありがと。」



まぁ、お礼はちゃんと言わないとな、




「別にいいって言ってんだろーが。
じゃあまた明日な、」



そう言って笑える達也は絶対
モテそうだな…。



よく見たらイケメンだし。




「じゃあな、イケメン新聞部さん」



そう言ったおれに嫌そうな顔をして
去っていった達也。



…なんか悪いこと言ったか?



まぁ、いいか…。




誰も居なくなった保健室。

廊下からは生徒たちの声が聞こえてくる。

まだ休み時間だったのか…



…キーンコーンカーンコーン




お、鐘が鳴った。


廊下からバタバタと離れていく
足音が聞こえる。




おれはゆっくりと目を閉じた…ーー








ーー…ん?



あぁ、そーいえば
保健室で寝てたんだった。



…いま何時だろう?




ケータイを取り出して見てみる。



4時15分…。

割りと寝たらしい
てゆーか、いい感じの時間帯だな。




少し体調も良くなったし、
寮に戻りますか。





…あれ?



「…起きたかな?」

「え?…まだじゃない?」


なんか、カーテンの外から
話し声が聞こえてくる。




…だれだろ?




…シャッ





カーテンを開けた音に気づいて

こちらに視線が向けられる。





…この子たちは…え~と、




「君たちは~、さっきの少女たち??♪」



カーテンの外のソファに
5人の少女たちが座っている。





「えっ、あ、はい!
さっきは助けてくれてありがとう
ございました!」




おれを見た途端立ち上がって
お辞儀してくる少女たち。




「ん~??おれ何かしたっけ~??w」




感謝されるのは少し苦手だな~



「えっ、あの、私たちを
退学にしないでくれました!

あと、私たちを庇って…

その…殴られたりして…」








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