覚悟しな生徒会諸君!!!
…それでも、
少女たちは前に進もうとしてる。
応援しないわけにはいかないな
少女たちの頭をひとりずつ
くしゃくしゃにしていく。
突然のおれの行動に目を見開く
少女たち。
おれはさっきの美しい笑顔ではなく、
自然な笑顔で言った。
「頑張れ。」
少女たちは顔を赤く染めていく。
「やっぱ、いいなぁ…」
ん?
少女のひとりが呟いた。
その一言で少女たちは目を見合わせて
なにかを確認している、ように見える。
…なんだ?
「えっ、なにがいいの??♪」
少女たちはピシッと背筋を伸ばして
立つ。
さっきの暗い表情はなく、
吹っ切れた顔をしている。
…おれ、なんかしたっけ?
「あのっ!お願いがあります!」
「えっ、なに~??♪」
親衛隊に戻りたいとか…?
でも、おれの予想は外れることになる。
「椿先輩の親衛隊を作らせてください!」
…え?
おれの親衛隊…?
無言のおれに不安そうな顔をする
少女たち。
親衛隊か~、ちょっと面倒だよね~
「ん~、おれには必要ないかな~☆」
おれの言葉に肩を落とす少女たち。
「でもまぁ、親衛隊って
あっても無くても変わらないでしょ??w」
「変わりますよ~。親衛隊があったら
その人に近づきやすくなるじゃない
ですか~。
しかも、みんなで牽制し合えるので
いざこざとかが起きにくいんです。」
ガッカリしながらも説明する姿は
なかなか面白いな。
「別に、近づきたいんなら
近づけばいいし、親衛隊があっても
いざこざはあるだろ??w
だから却下w」
驚きの表情を見せる少女たち。
なんか変な事言った?
「近づいてもいいんですか?」
え、近づいたらダメなの?
「ん♪ご自由に~☆」
あ、
少女たちのひとりを手招きする
「???」
不思議そうな顔をしながら
寄ってくる少女。
…ギュッ
「…ッ…!えっ!?」
「ほら♪親衛隊に入ってたら
こんなことも出来ないだろ~??w」