覚悟しな生徒会諸君!!!
扉が開く音がして動かそうとしていた手を
止めた。
…まさかランか?
そう思って扉を見てみた
あぁ、この人か。
…良かった。
扉に立っていたのは予想とは違い、
生徒会のなかで謎の人物だった。
おれを見て驚いているようだ。
まぁ、こんな時間にこんなところに
居たら誰でも驚くよな。
てか…超美少年なんだけど。
外人?みたいな感じの顔してる。
「こんばんわ~☆ここになんか用が
あったの~??♪」
こんな時間に来たのだから
なんか用があったのだろう。
おれの言葉を聞きハッとした様子の
美少年。
「・・・。」
無言でテーブルに向かっていく美少年。
…って、無視かよ。
まぁ、いいけど。
しばらく眺めていると、
美少年は何かを探しているようだ。
「…ない。」
焦ったような顔をして呟く美少年。
え?ない?
「なにが無いの~??♪」
「…おれの…お守り…」
いちおう、答えてくれた美少年。
…もしかしてさっき掃除したときに?
でもお守りなんてあったっけ?
「…ネックレス…テーブルに…
置いてた。」
ネックレス…?
そんなものあったっけ?
見た覚えはないけど…もしかしたら
ゴミと一緒に捨ててしまったのかも
しれない。
こんな時間に取りに来たんだ。
大切なものなんだろう。
美少年の顔が悲しそうに歪んでいる。
「どんなネックレス~??♪」
「…指輪…ついてる…」
…指輪ね。
さっきゴミをいれたばかりの袋に
目を向けた。