everyday interesting〜アナザーワールドストーリー〜THE2nd
増田「そのシーフードチャウダー美味しそうだなぁ、食べさせてくれよ」

刹那は「別にいいけど…」といってカチャ、とスプーンを置いた。 

それを聞くと増田は身を乗り上げて、刹那がおいたスプーンを使ってチャウダーを啜った。

刹那「お、おい…」

刹那(か、間接キスじゃないか…)

増田「これ美味しいな。今度来たときにはこれを注文しよう」

刹那「なんで私のスプーンを使ったんだ?自分のスプーンがあるだろう…」

増田「カレーの付着したスプーンを使うのはマナーとしてちょっとね…」

そう言った後増田はカレーを食べることを再開し、刹那も食事を再開した。

「なあ、勇太はカレーを食べさせてくれないのか…?」 刹那は食べたそうにしながら尋ねた。

増田「へあ?ほら、食べろよ」 スプーンを置いて刹那の方に皿を差し出した。

「う、うむ」刹那は増田が自分のを食べたときのように、増田のスプーンを使ってカレーを食べた。

刹那「か、勘違いするなよ! マナーとしてお前のスプーンを使ってやっただけだからな!

か、間接キ……キスだとかなんだとかいうんじゃないぞ!」

増田「へえ…刹那は意識してるのか…。可愛いやつだなぁ」

刹那の頭を軽く撫でると刹那の顔が瞬く間に赤くなっていく。

刹那「そんなことされるとは、はずかしいじゃないか…///」

増田「そんなことないよ。恥じらいを捨てれば何でも出来る。

俺が良い例だよ」

そういって最後の一口を食べてしまった。一方刹那はまだ一皿目だ。

増田「刹那って食べるの遅いよな…。そんなに頼んで食べられるのか?」

刹那「私を子供扱いするな馬鹿野郎〜

これくらいすぐに食べてやるよ〜」

ムキになった刹那は食事を再開した。
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