everyday interesting〜アナザーワールドストーリー〜THE2nd
増田は敢達と別れ
桜と公園に来た

時間はすっかり夕方の6時

増田と桜はブランコを揺らしながら
沈黙していた


桜「ねぇ犬……じゃなくて勇太」

増田「ん?どうした?」

桜「……………」

桜は何も言わない

増田「どうした?おーい桜?」

桜「帰る」

とブランコから立ち上がり

桜は公園の出口に向かう

増田「桜?」

……グイッ

増田「うぉ!!」

と増田はブランコから落ちた

桜は鎖を持ったまま帰ろうとして増田が引っ張られたのだ

桜「あ……」

増田「何すんだよ」

桜「ごめ………フン、アンタがとっとと歩かないから悪いんじゃない」

桜は横をキョロキョロして

誰もいないのを確認すると

増田の側に来てしゃがんだ

桜「首貸しなさい」

増田は無言で首を差し出す

カチャリと解除する音と共に首輪は取れた

増田「?、もういいのか?」

桜「何?もっとされたいわけ?馬鹿じゃないの?
本当にアンタって昔から変わらず馬鹿よね
少しは学びなさいよ!
察しなさいよ!!」

増田「?」

桜「私はアナタの事が好きなの
まだアナタの事大好きなの」

桜の目には涙が溢れていた
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