everyday interesting〜アナザーワールドストーリー〜THE2nd
屋上

増田は立ち尽くし
夜空を見上げる

増田「何してんだろ………俺………」

ガチャ

後ろからドアの音がする

増田が振り向くと

大地が立っていた

増田「何してんだよ……」
大地「……外の風に当たりたい気分でな」

増田「…………」

大地は増田の隣まで歩いて来た


大地「何年ぶりだろう
星を見上げるのは……」

増田は唖然と大地を見る

大地「………俺はな
昔……10年前に……翠さんと輪に命……助けてもらったんだよ」

増田(何か語りだした!?)

大地「俺の親…10年前に交通事故で死んだんだ…
俺もその車に乗ってたんだが…俺だけ生き延びちまってな……
親が死んで……誰も俺を受け取ってくれる人がいなくてな……ストリートチルドレン状態になっちまて……
親の保険金もすぐに底ついて……恥ずかしい話し……
ファーストフード店の生ゴミとかもあさって食べてた時期もあった

だがな
7年後のある日の夏…公園で脱水症状になって倒れた

誰も俺を助けようとはしなかった……ストリートチルドレンだしな…汚いのがうつる
とかとでも思われてたんだろう

まあ…そのままだったら俺は今ごろ死んでた

だがな
俺は助かった

次に目を覚ましたのは輪廻のベッドの上だった

翠さんの話しを聞く限りでな
輪が公園で見つけてきたらしいんだ

【クローン】のあいつが…その時久し振りに人の温かさってのを感じた

そして誓った【今度は俺があいつを守る】ってな

俺は翠さんの親や輪達に事情を話し
俺は使用人になった」

増田「……そんな話しを何故俺に?」

大地「なんでだろうな……話したい気分になったからかな……
言っておくぞ……
必ずマスターガーディアンのテストに受かるぞ…
二人揃ってな」

増田「!!??」

そう言うと
大地は屋上を後にした

増田「………二人揃って………」
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