不思議な国の物語
しっかりしなくちゃね
桃華は魁焔を頭から消し去るように
頭をブンブンと振りベッドから抜け出て
身仕度んをしようと全身鏡の目の前に
立った時、とんでもないものが
目に入った。
「!!……これ」
首もとに赤い後が数ヶ所。
蚊?いや、こんな時期にいるはずない
しかも室内だし。
もしかして…
魁焔の…?
「これはもしや世に聞くキスマークでは」
なんなのよ。
意味わかんない。
夢なのに。
こんな……こんな……。
なんなのよ────!!!!
──────────────────
──────────────
───────────
────────
─────
──…
「いってきまーす」
はぁ…
どうにか痕は制服で隠れたし
お父さんにもバレてないだろうし。
おじいちゃんは相変わらず朝は
出て来なかったし。
でも…
このまましといて大丈夫かわけないよね