不思議な国の物語


「私が、なに?」


「……」


「言ってよ」


魁焔は口を噤んで黙ってしまった。



なんで黙るのよ?
言いたいことはあるけど
言えないようなことなの?


「はぁ……誰かに言われてしたの?」



「!違う!俺がっ……俺が、したくてした」


カァーッ


お互い一気に顔に熱が集まり顔が真っ赤になった



したくてしたって…
何言ってんの?!
あああ頭おかしんじゃないのぉ?!(動揺中)





「桃華」



「は、はい」



「そっち、行ってもいい?」



魁焔はまだ赤い顔で
甘えたような声で言った。


きゅん



「~~~~~っ//////」



何これ。
胸の奥がキュッってなる…
顔の熱は引かないし心臓の音も
聞かれるんじゃないかってくらい鳴ってる。









< 15 / 28 >

この作品をシェア

pagetop