不思議な国の物語
「私が、なに?」
「……」
「言ってよ」
魁焔は口を噤んで黙ってしまった。
なんで黙るのよ?
言いたいことはあるけど
言えないようなことなの?
「はぁ……誰かに言われてしたの?」
「!違う!俺がっ……俺が、したくてした」
カァーッ
お互い一気に顔に熱が集まり顔が真っ赤になった
したくてしたって…
何言ってんの?!
あああ頭おかしんじゃないのぉ?!(動揺中)
「桃華」
「は、はい」
「そっち、行ってもいい?」
魁焔はまだ赤い顔で
甘えたような声で言った。
きゅん
「~~~~~っ//////」
何これ。
胸の奥がキュッってなる…
顔の熱は引かないし心臓の音も
聞かれるんじゃないかってくらい鳴ってる。