不思議な国の物語
「桃華は良い香りがする」
魁焔は桃華を抱きしめたまま
桃華の首もとに鼻をこすりつけた。
「くっくすぐったいよ」
「桃の良い香りだ」
「かいえ……ひゃ?!」
魁焔は桃華の首もとに
そっと舌をつたわせた。
「桃華」
ちゅっ
「んっ…かい…え」
何これっ
体が動かない!
それに、魁焔が変だ!
いつもの魁焔じゃないっ
「かいっえん…やめてっ……んっっ」
服ごしでも分かるくらい
魁焔の身体が熱を帯びているのが分かる。
「もぅ、待てない」
「……………え」
スルー…
ビクンッ
「やっやだ!魁焔!やめて!」
魁焔の手が桃華の服の中まで伸びてきた。
桃華は痺れを持った身体一生懸命
のけぞった。