不思議な国の物語
「……ん………!!!」
ガバーッ
私の……部屋、か。
夢から覚めたんだ。
それにしても
今回はやばかった。
あんな夢見ちゃうなんて!
桃華は、そっと魁焔が
唇で触れた首もとに手をかざした。
「夢なのに、この部分がまだ熱い…。」
まるで、本当に魁焔に触れられて
いたみたいな感覚。
まさか、あれは現実…………
「なーんてね」
ありえないよね!
夢の中の人なんだし!
コンコン
「あ、はーい」
「桃華?朝ご飯できてるよー」
お父さん
「はーい」