【E】指切りの約束【完】
「ねえ、結花」
「…なぁに?」
突然、手を差し伸べられる
と言うよりは、小指を突き出された
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本、ってやつやろ」
「え…なにか約束でもするの?」
「ん。ほら、指出して」
「うん…」
小指が絡むと、ぎゅっと力を込めて、
「指切りげんまん、嘘ついたら針千本飲ーます」
「指切った」
一定のメロディに合わせて、ア・カペラで歌う
歌い終わると、2人で大きく笑った
「ねえ、いま、何約束したの?」
「わかんない」
「なにそれ」
「じゃあ今からなんか考える」
「えぇー」
本当、キミは適当だ