【E】指切りの約束【完】
鋏を片手に掲げて、男子生徒の首を絞めるキミの姿。
「…――っ!!」
やめて
そう叫ぼうとした口は開かず、喉が詰まる
「結花に触るな」
「……っく、苦し…っ」
「お前みたいな奴が、触るなって言ってんだよ」
「……っは……った、す…」
「関わるな
同じ空気を吸うな
目を合わせるな
寄るな壊すな結花を……
結花を、お前みたいな奴が虐めてんじゃねーよ!!!」
そこから先の記憶はない
私はどうやらそこで倒れてしまったらしい
あのキミの叫び声だけが
いまも心に棲み着いて
そして
私とキミを縛ってる